Pale Blue 米津玄師《深読み解釈》パート6
いよいよ感動のエンディング!
長年連れ添った夫婦。我慢ばかりして辛い思い出ばかりだったけど…。
今、「私」が「あなた」に思うことは…?
あなたの腕その胸のなか強く引き合う引力で
ありふれていたい 淡く青いメロディー
いかないで ここにいて そばで何も言わないままで
忘れられないくらいに抱きしめあって
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
恋をしている
あなたの腕を見る そして胸の中で抱かれたことを思い出す 今もあの時のように抱きしめあいたいけれど、死体となって横たわり手を組んだあなたの腕は、その胸の中までも引きこまれるほど硬直しているためそうすることができない (今思えば私とあなたも引力でひきあったのかもしれない)
つまらないって思っていたけど薄っぺらな未熟な恋愛をしていた頃に戻りたい
時の流れによって今 あなたの顔は血の気がなく あちらの世界に旅立ってしまった
(天国に)いかないで ここにいて 何も言えなくでもいいからそばにいさせて
(今はもうできないから心の中で)忘れられないくらいにあなたと抱きしめあっている
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと(「抱きしめあって」と「恋をしている」どちらに対しても)
(あなたが死んでも)これからもずっとあなたに恋をしている
大切な人が死んでしまってから気づかされた数々のこと。
この歌詞全体を通し、時間の経過と共に移り変わっていく色。
「Pale blue」は、直訳すると「淡い青」。
「私」が感じていた「つまらない恋愛」を表現していると同時に、今はあの世に旅立ってしまい、青白くなった「あなた」の顔の色を表しているのではないでしょうか。
今はもうどうにもならない、無念な気持ち。
「あんなふうにすればよかった」「こんなところも、あなたのよさ」だっとと様々な後悔の気持ちが、『パート2』の歌詞の「望み通りの終わりじゃなかった」にこめられているように感じられます。
いかがだったでしょうか?
米須玄師さんは、そんな意味をもたせていないかもしれませんが、こんな勝手な解釈で改めて聞いてみると、また違った味わいを楽しめるかもしれません。
ちなみに私は、
この解釈で聞くようになってから涙が止まりません。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。